2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ストリップにおける「共犯」の責任

1.はじめに 前回の記事では、踊り子の演技に公然わいせつ罪の成立を認める判例・通説のロジックについて検討を加えた。もっとも、摘発の対象には、演技を行う踊り子だけでなく、その「共犯」とされる劇場の興行主やスタッフも含まれる。さらに、驚くべきこ…

「公然わいせつ罪」成立のロジックを追う

1.はじめに 今回は、ストリップと最も根深い関係にある「公然わいせつ罪」について、その成立がいかなるロジックにより認められてきたのかを検討する。言うまでもなく、ストリップ劇場の摘発において最も頻繁に持ち出されるのが、この「公然わいせつ罪」の…

はじめに─「ストリップと法」の関係性を問う─

このブログでは、法学を専門的に研究している管理人が、ストリップ劇場に関係する法的な問題の整理と情報の提供をしたいと考えています。 私はもともと、「性風俗と刑事規制」の問題に関心を持ち、これに関する研究に携わってきましたが、ストリップ劇場の実…